鬱病は最近では若者にも増えてきています。これは中高年に多い鬱病とは異なる特徴を有します。中高年でうつ病を発症しやすいタイプはまじめであったり、几帳面、責任感が強い傾向があります。自分の役割や社会的ルールを重んじ周囲への期待に応えようとするあまり心に負担がかかってしまいます。それに対して若年層では自己愛着が強い人、自分は何でもできるという漠然とした自信を持っている人、周りの環境にうまく適応できない人がうつ病になりやすいと考えられます。
比較的制約も無く育ってきた若者が社会のルールやビジネス世界での成果主義、厳しい上下関係などのシステムに急に飛び込むことによって適応できずに鬱状態に陥りやすいようです。また、中高年のうつ病の場合はどちらかというと自虐的・自己否定的な症状になりますが、若者の場合は「自身ではなく周囲に非がある」と他人や周囲の環境に対して非難する傾向があるようです。若者の鬱の治療では抗うつ剤も効きにくい傾向があり、環境の改善が特に重要と考えられています。